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臣side
久遠は鬱陶しそうに俺たちを一瞥すると部屋を出て行った。
残された俺達はそれぞれが治らない怒りと、1週間後に迎える最悪の結末を考えて焦っていた。
『何か対応策がないか、最善を尽くす。』
HIROさんはそう言って出て行ったけれど、琴平グループで処理できないこの問題の解決策なんて思い浮かばなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やるせない思いを抱えたまま、それぞれが一旦仕事に入り…
エリーから状況を聞いた咲苺と蓮温、優雨からの呼び出しで、仕事が終わったメンバーが再度集まったのは日付が変わった時間だった。
「巻き込んですまない。」
優雨の言葉とともに、3人が深々と頭を下げる。
「違う。謝るのはこっちだ。俺らが彼女に関わったばっかりに、こんな形で彼女の弱点になるなんて…。」
直人さんが苦しげに俯いた。
「…1週間…」
咲苺が呟いて…
「…なんで1週間？今までのA様なら、即断していたはず。…1週間で何かするつもりなのかもしれない。」
考え込むように目を伏せた。
「…Aは？」
俺の質問に…
蓮温は苦々しい顔で首を横に振った。
「俺達にも会おうとしない。完全孤立状態。入るメールは業務連絡と指示だけ。そして…俺達に自由に動く時間を与えないかのように事細かくびっしり指示が入ってくる。」
「…何か…何か方法は…。」
岩ちゃんが焦燥感でいっぱいいっぱいの声を出す。
夢と希望を胸に、歩き始めたばかりの後輩グループを巻き添えになんてできない。
彼らは完全な被害者だ。
…けれど…このままやすやすと彼女をあいつらの自由にさせてたまるか…。
重苦しい沈黙の中…
時間だけが過ぎていき…
全員が一睡も出来ずに、仕事に向かった。
そして…
蓮温からAのことで連絡が入ったのはその日の夕方だった。
『Aが1人でロンドンに向かった。秘書課のスタッフの1人が伝言を預かってた。皆の事務所を出た後、真っ直ぐに空港に向かったらしい。
伝言は…
“絶対に帰ってくるから心配するな。要件が終わり次第すぐに戻るから誰も追って来ないように。”』
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◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー！番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です！今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます！ (2019年1月9日 22時) (
レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年1月8日 4時
