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直人side
さっき一旦腰を掛けた3人がすごい勢いで立ち上がった。
さっきと違うのは、俺を含めた3人以外も怒りの表情で立ち上がっていること。
黙って聞いているのもいい加減限界だ。
「HIROさん!」
許しを請うように振り向くと、
HIROさんは
「…後の責任は俺が持つ。行け。」
そう言って頷いた。
すぐ隣の部屋へ一斉に駆け込む。
さっきと同じ位置に座ったままのAと、向かいのソファーには神谷、そしてその背後に仕えるように立つ久遠。
俺達の突然の乱入に驚いた顔をしたのは神谷だけだった。
Aも久遠も無表情のままこちらを見ようとしない。
「…ここを攻撃するなら、好きにやったらいい。俺らも全力で闘う。彼女は渡さない、絶対に。」
臣がまっすぐに神谷を見つめて言い切った。
「…若いって言うのは、怖いって感情が無くていいですねぇ……。登坂さん、強気でいられるのも今だけですよ?貴方くらいありとあらゆる手を使ってあっという間に一般人に戻せるんですよ、こっちは。」
神谷のカンに触る余裕な笑顔。
「…勢いで言ってるわけじゃない。…例え、全てが敵になっても、俺らは彼女の側にいると前から決めている。」
隆二の言葉に他のメンバーも同意するように一歩前に出た。
…けれど…
神谷と俺たちの前に、すっと立ちはだかったのは…
「…A?」
…
俺達に背を向けたままのAだった。
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◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー!番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です!今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます! (2019年1月9日 22時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2019年1月8日 4時