411 シリーズ8赤星感謝！ ページ11
臣side
時計を見て一斉に立ち上がった時だった。
マネージャーが慌てた様子で入ってきて
「直人と直己、急なんだけどちょっとやばいことになってて、HIROさんが打ち合わせに入って欲しいって。他のグループのリーダーも全員入るから！」2人に向かってそう言った。
タイミング的に、HIROさんがAに相談しようと思っていることに違いない…
…けど…
…全グループのリーダー？
不安げに2人を見つめるメンバーに、直人さんと直己さんは緊張の面持ちで頷いて部屋を出て行った。
俺たちは…
正面玄関へ向かうため、部屋を飛び出す。
ーーーーーーーーーーーーーー
エレベーターを降りて、ホールに出た時…
丁度見慣れた外車が玄関前に止まった。
あの日から…3日ぶりに彼女に会えることに緊張して、心臓は激しく波打っていた。
真っ黒なパンツスーツに身を包んだ彼女が降りてくる。
表情はサングラスでよく分からない。
アップされた髪の毛に、颯爽と歩く彼女を、こんな時なのに、やはり美しいと思ってしまう。
…いつもは連れていないボディガード2人と、秘書と思われる2人の男性に自分を取り囲むように歩かせて入ってきたその姿は…
…誰も自分に近づくな…そう言っているようだった。
「…A。」
岩ちゃんの切なげな声は、目の前を通った彼女に聞こえたはずなのに、彼女の見える部分の表情はピクリとも動かない。
まるで、俺達が見えていないかのように素通りして行く。
「A！」
隆二が、大きな声で彼女を追いかけて捕まえようとしたその腕は、2人の男に阻まれて…
彼女の姿はエレベーターへと消えていった。
「…あれは誰なん……別人やんか……」
健ちゃんの悲しそうな声が静かなホールに響き渡った…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 336人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー！番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です！今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます！ (2019年1月9日 22時) (
レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年1月8日 4時
