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…
久遠に言われた料亭で車を降りる。
私の不安が伝わったのか、降りる前に臣が心配そうに私を見つめて“何かあったらすぐに連絡して”そう言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
案内された個室には、先に来ていた久遠が座っていた。
「ごめんね、待たせちゃった。」
「いや、俺もさっき着いた。見たよ、ワイドショー。どこもお前と登坂さんのニュースで持ちきり。」
ククッといつも通りの笑顔を見せてくれた久遠に一気に緊張が解ける。
「一回やって見たかったんだって、あのベタなやつ。」
「まー気持ちは分かるかも。」
え？
驚いて、開いたメニューから視線を久遠に戻すと
「何？俺だと意外？」
そうからかうように私を見て来る久遠。
「うん。久遠は目立つこと嫌がると思ってたから。」
「んー…目立つことって言うか…この場合は独占欲とか、支配欲とかって話だろ？まぁ、この話はいいとして、ほら、何食べる？米食いたいって騒いでたから和食にしたんだ。米で米食っていいぞ？」
「もー、あれはあの時のジョークでしょー！」
わざとむくれた私を見て楽しそうに笑った久遠を見て…
…やっぱり失いたくない…
そう思った瞬間…
ズキンと久しぶりの頭痛が私を襲った。
「……A？大丈夫か？」
私の異変にすぐに気づいた久遠が心配そうにこちらを見た。
「ん？大丈夫。…それより久遠…このお店……予約取るの大変だったでしょ？私も来たの初めて。」
…正直…
臣や隆二、剛典がしてくれた“普通のデート”がデートのイメージになっていた私は…久遠が選んだこの場所に……少し戸惑っていた。
“久遠は私を琴平グループのトップとしてしか見ていないもんね”
自分で言った言葉を思い出して…自分の首を絞める…。
…
…私の言葉に…
「…お前に少しは釣り合う男になったって見せたかった…、これは男のプライドってやつかな。」
乾杯の日本酒をクイッと飲んで、久遠から…表情が消えた。
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◎まる◎(プロフ) - 花さん» こちらこそ、いつもありがとうございますo(^_^)oまさしく！ちょっと（かなり）独特な世界観の私のお話を読んでくださり、こちらこそ感謝感謝です。今後もよろしくお願いします！ (2019年1月8日 4時) (
レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - atokさん» 怒涛の更新、嫌がられてなくて良かったー！では、最終回へ向けてまだまだお付き合い下さい！ (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あやさん» ズラーッと（笑）！とっても面白い表現頂きありがとうございます！そして、この作品と出会って頂きありがとうございます！引き続きよろしくお願いしますね！ (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - nonさん» コメント（問いかけへのお返事）ありがとうございます！ではでは、怒涛の更新行っちゃいますよー！笑 (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - いつも面白くドキドキするようなお話ありがとうございます!他には無いような意外な設定とかで読めることが嬉しいです!笑 これからも応援してます！ (2019年1月8日 1時) (レス) id: bd82456b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2018年12月31日 7時
