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翌日
昨夜はあれから家に入ったら臣が皆から尋問を受けている真っ最中だった。
それを見ていた私の笑顔はぎこちなかったんだろう。
咲苺が心配そうに“A様?”と声をかけてきた。
「咲苺、門の前に久遠がいたんだけど…ここに寄った?」
「久遠?家には寄ってませんけど?久遠、何か言ってたんですか?」
「ううん…私の病院の時間だけ聞いて帰った。」
「…病院の時間……あぁ!!」
突然思い出したように大きな声を出した咲苺にわちゃわちゃと揉めているメンバーとそれを見て笑っていた蓮温と優雨が一斉にこっちを見た。
「なっ何!?」
「さっき、病院から連絡あって、主治医の先生が明日緊急手術入ったから11時半にしてくれって!危ない、忘れる所だったー!」
ホッと胸を撫で下ろした咲苺を見て…
「え?じゃあ、11時からのテレビ会議、ずらさないとならないんじゃない?」
優雨の一言で、青ざめる咲苺と蓮温。
それからは、今日の会議の調整で、久遠のことがすっぽり頭から抜けてしまっていた。
「…じゃあ行ってくるね。」
「1人で大丈夫?」
「子供じゃないんだから。」
時間を早めた会議を終わらせて、優雨に送ってもらって病院前で降ろしてもらう。
受付を終わらせて
時間までまだあるから院内のカフェに入ろうとした時…
「…え?」
大きなロビーの反対側を歩いている知っている顔…
「…久遠?」
隣には、ナース服を着た綺麗な女の人が親しげに久遠に話しかけていて…
彼女の手が久遠の腕に絡まった。
久遠はそんな彼女に笑顔を向けて何か一言言って2人はそれぞれ反対方向へと歩き出す。
私は…女性を目で追っていて…彼女が視界から消えた瞬間、ハッとして久遠を目で追った。
いない…
どこ?
さっきまで久遠がいた場所へと急いで向かった時、
エレベーターに乗った久遠の背中が扉が閉まる直前に見えた。
階数が止まるのを確認して、慌てて私もエレベーターへと乗り込む。
扉が開いて…
降りた階は…
「…屋上?」
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◎まる◎(プロフ) - 花さん» こちらこそ、いつもありがとうございますo(^_^)oまさしく!ちょっと(かなり)独特な世界観の私のお話を読んでくださり、こちらこそ感謝感謝です。今後もよろしくお願いします! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - atokさん» 怒涛の更新、嫌がられてなくて良かったー!では、最終回へ向けてまだまだお付き合い下さい! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あやさん» ズラーッと(笑)!とっても面白い表現頂きありがとうございます!そして、この作品と出会って頂きありがとうございます!引き続きよろしくお願いしますね! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - nonさん» コメント(問いかけへのお返事)ありがとうございます!ではでは、怒涛の更新行っちゃいますよー!笑 (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - いつも面白くドキドキするようなお話ありがとうございます!他には無いような意外な設定とかで読めることが嬉しいです!笑 これからも応援してます! (2019年1月8日 1時) (レス) id: bd82456b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年12月31日 7時