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臣side
「あー美味しかったー!こんな美味しいオムライス初めて!また臣シェフの料理楽しみにしてます!」
深々と頭を下げる彼女に、“だから大げさだって!”と笑って返すと“大げさじゃなくて、本当にだよ。”って大真面目な顔された。
世界中の美味しいもの食べてきてる人が言う?そう思いながらも、喜んでる彼女の顔は嘘でも社交辞令でもないって分かってるから胸のあたりがほっこりした。
片付けは…
一緒にしようとしたけれど、“良いからスーツに着替えて、バッチリ決めてきて!”って彼女にキッチンから追い出される。
言われるがままに着替えて、髪もセットして…
「…A?…準備したけど…?」
リビングに顔を出したら…
「ん。じゃあ、行こっか?」
「………………」
「…?臣?」
そこには…初めて彼女が事務所に現れた時の…会えるはずがないと思っていた時に再会した…その時のスーツ姿の彼女。
「…えーと……臣?」
俺の近くまで来た彼女。
「…覚えてる?覚えてないかな。」
「…何を?」
「事務所で再会した時、それ着てた。」
俺の言葉に…
彼女は黙り込んだ。
やべ…
さすがに引かれたかな…
「あ、いや、そんなの覚えてるわけ…
「覚えてるよ。」
「え?」
「覚えてる。だから、今日はこれにしたの。仕事再開の日に。私にとって、このスーツは縁起担ぎ。まさか臣が覚えてくれてるなんて思わなくって…ちょっと、胸いっぱいになっちゃった。」
少し涙ぐんで俺を見た彼女を…
…
強く抱きしめた。
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◎まる◎(プロフ) - 花さん» こちらこそ、いつもありがとうございますo(^_^)oまさしく!ちょっと(かなり)独特な世界観の私のお話を読んでくださり、こちらこそ感謝感謝です。今後もよろしくお願いします! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - atokさん» 怒涛の更新、嫌がられてなくて良かったー!では、最終回へ向けてまだまだお付き合い下さい! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あやさん» ズラーッと(笑)!とっても面白い表現頂きありがとうございます!そして、この作品と出会って頂きありがとうございます!引き続きよろしくお願いしますね! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - nonさん» コメント(問いかけへのお返事)ありがとうございます!ではでは、怒涛の更新行っちゃいますよー!笑 (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - いつも面白くドキドキするようなお話ありがとうございます!他には無いような意外な設定とかで読めることが嬉しいです!笑 これからも応援してます! (2019年1月8日 1時) (レス) id: bd82456b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年12月31日 7時