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臣side
極力彼女の仕事の邪魔にならないように…
でも、できるだけ近くにいたくって…
仕事をしてる彼女はやっぱりイキイキしていて、その横顔に見惚れながら、一緒にいられるだけでこんなに幸せな俺って単純なのかな、なんて考える。
昼に近づいて、集中してる彼女からそっと離れてキッチンへ。
この前久遠さんが手配した米が残ってて…
オムライスでも作るか、
チキンライスを炒めてる時、ふと感じた視線に顔を上げると…
…彼女が、優しく微笑んで、ダイニングテーブルで頬杖をついてこっちを見ていた。
「え?いつからいた?」
「5分くらい前かなー?」
「うわ、全然気づかなかった。恥ずかしい。」
「臣、料理できるんだね。」
「最近はまってんの。」
「臣シェフの今日のメニューは?」
「ふわトロオムライス」
「本当に!?臣ー、料理もできちゃうなんて反則だね。」
そう言うと、彼女は俺の隣までやって来て手元を覗き込んだ。
彼女からフワッと香る優しい匂い。
「味見してみる?」
「うん。」
チキンライスをひと匙、彼女の口へ。
「おいしー!!!」
ニコニコの彼女の笑顔に、また幸せを感じていたら…
「秘書臣とシェフ臣にお礼がしたいんだけど?」
覗き込むように言ってきた彼女。
「期待しちゃっていいの?」
ふざけてプレッシャーをかけるように言うと…
“うーん…そう言われると…”
そう少し困ったように笑った後
「来週帰国する時、空港闊歩しながら一緒に帰ろう?」
彼女は楽しそうに俺の肩に手を置いた。
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◎まる◎(プロフ) - 花さん» こちらこそ、いつもありがとうございますo(^_^)oまさしく!ちょっと(かなり)独特な世界観の私のお話を読んでくださり、こちらこそ感謝感謝です。今後もよろしくお願いします! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - atokさん» 怒涛の更新、嫌がられてなくて良かったー!では、最終回へ向けてまだまだお付き合い下さい! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あやさん» ズラーッと(笑)!とっても面白い表現頂きありがとうございます!そして、この作品と出会って頂きありがとうございます!引き続きよろしくお願いしますね! (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - nonさん» コメント(問いかけへのお返事)ありがとうございます!ではでは、怒涛の更新行っちゃいますよー!笑 (2019年1月8日 4時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - いつも面白くドキドキするようなお話ありがとうございます!他には無いような意外な設定とかで読めることが嬉しいです!笑 これからも応援してます! (2019年1月8日 1時) (レス) id: bd82456b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年12月31日 7時