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臣side
「エリー!電話鳴ってるよー!」
相変わらずスケジュールびっしりでウトウトしていた岩ちゃんが迷惑そうにテーブルの上でブーブー言ってるスマホを指差した。
「あー?誰だろ?」
少し離れた場所で、健ちゃんとふざけていたエリーがどかっと椅子に座ってスマホを手に取る。
「あれ?咲苺????」
エリーの一言に、賑やかだった楽屋が一気に静まり返った。
テーブルに突っ伏して寝ていた岩ちゃんがガバッと身体を起こす。
皆の視線を一気に浴びたエリーは片手を軽くあげて、落ち着いて?そうジェスチャーすると、タップして電話に出る。
「HI!咲苺?久しぶりー。」
エリーの明るい顔は…
最初のその一瞬だけだった。
「咲苺?………咲苺……落ち着いて………よく聞こえない……何?……なんて??」
慌てた様子の表情から…
エリーの顔が一気に険しくなった。
「……それで?
…どこの病院?
…
…
…
…
…
Aの容態は?」
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年10月23日 20時