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臣side
Aと蓮温お勧めの料理を頼んでもらった。
次々と運ばれてくる料理はどれも美味しいけれど…
隣でフーフーさせながらラーメンを食べているAが可愛くて、ちょっかいをかけたくなる。
「それ、美味そうだね。」
「うん。これが1番好きなの。注文しようか?」
「いや、さんざん食べまくったから1つは食べられないな……ん!」
口を開けて待つ俺を見て、固まるA。
「はーやーく!」
急かすと、「あ、うん。」って慌ててレンゲに麺とスープを器用に入れて恥ずかしそうな顔をしながら…そっと口に入れてくれる。
…
…
「何これ。うめぇ!!」
からかうつもりだったのに、その美味しさに、思わず声を上げると…
「でしょー!?」
そんな俺らのやり取りを見ていた隆二が俺と同じようにおねだりして一口食べると…
「ヤベェ!!」
結局
こんなうまかったら食えるでしょ?ってそれぞれラーメンを追加で注文。
優雨からの電話でAが席を立つと丁度運ばれてきたラーメン。
一気に食べる俺達を見ながら…向かいに座った大将は…
「…じょっちゃんが蓮温と優雨と咲苺以外を連れてきたのは…初めてだなぁ。」
嬉しそうな顔をした。
麺をすする手を止めた俺は…
「…大将…Aとは古い付き合いなの?」
その笑顔に向かって質問すると…
「…俺は、元々、じょっちゃんの父さんのボディガードだったからなぁ。」
しみじみと…そう答えた。
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年10月23日 20時