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「……な……な……何のことですか!?」
真っ赤な顔の咲苺が半ば叫ぶように言った瞬間…
ポーン
開かれたドア。
…
…
…
目の前には…
今、時の人、エリー。
「あ!咲苺!遅いから手伝いに行こうと思って…………咲苺?」
真っ赤な顔でパクパクしている咲苺を見て、不思議そうにした後に…
エリーの視線は咲苺の足下へ。
「…ちょっ…!!大丈夫!?怪我は?!」
咲苺に一歩近づいたエリーに…
「大丈夫だから!!!!」
咲苺はあからさまに避けるように後ずさりして両手を前に出してそれ以上近づくなと言うジェスチャーをした…。
「…え……そう?……。」
一瞬、傷ついた表情になったエリーは、すぐに笑顔を作ると
「危ないから下がって。」
そう言って、割れたお皿を拾ってくれる。
その間、咲苺は真っ赤な顔のまま直立不動…。
…
…
…
…あぁ……余計なことを言ってしまった…。
この光景を不思議そうに見ている他のメンバー達に…
私はぎごちない笑顔を返した。
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年10月23日 20時