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岩side
咲苺の声に振り向くと、
そこには上半身を起こしてキョトンとこっちを見ている彼女。
頭の上には?マークが大量発生…
そして発した謎の言葉。
パラレルワールド??
思わず吹き出した俺に…
「…剛典……私…歴史的瞬間を見逃したよね?」
真面目な顔で聞いてくるから…
「歴史的瞬間って何!?さっぱり分からないし!」
そう突っ込むと…
「…蓮温と優雨が…
…馴染んでる…。」
恐る恐る手を上げて…
2人を指差した。
指をさされた2人は少し照れ臭そうにした後に…
「大袈裟だな。」
それぞれそう言って…
彼女の側まで行くと…
「歴史的瞬間に混ざっとけ。」
蓮温は彼女をお姫様抱っこしてこっちに連れてきて椅子に座らせ…
彼女の靴を持ってきた優雨は座らされた彼女にひざまづく様にしてその靴を履かせた。
「…何?!どうしたの?!このいつにない感じの取り扱いは??」
困惑するAに…
「…昔話をしてたら、お前のこと大事にしなきゃなーって思い出してな?」
「うん、そういうこと。」
2人の返答にますます意味が分からないと言う顔をしたAに…
…
「皆とAとの出会いを教えてもらったよ?」
俺が補足すると…
驚いた顔を見せた後…
「…悪口言ってたでしょ?」
伺う様な上目遣いをして…
…
…いとも簡単に俺の心を揺さぶった。
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年10月23日 20時