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「…生娘じゃあるまいし…」
トイレの鏡で真っ赤な自分に向き合ってため息。
「この赤面症なんとかなんないかな。これじゃあ、何かありましたって顔で答えてる…。」
この後、1人のダンスがあるのにー…
手でパタパタと顔を仰ぐ。
「…モテ期?私モテ期来てる?これ死語??そして、なぜ故モテてるのかさっぱり分からない。」
ブツブツ言いながら廊下に出て…
ばちんっ!!
気合いで両手で思いっきり自分の頰を叩いた。
「…痛い……。」
じんわり目に涙が浮かんでくるのを感じて視界がぼやけた時…
くくって笑い声と…
「何してるの?」
って無駄に良い声…。
「ドSかと思ってたけど、ドMだったか。」
「…違うし…。お仕事モードに切り替えたんです。」
「…ダンス…LAで復習して来ただけあったね?」
「これで治療費と、移動代を堂々と請求できるかな?」
「ん。堂々と請求したらいい。」
さらっと私の手を繋いで、もう片方の手の甲を口に持って言って笑いながら…
臣は私を愛おしそうに見つめた。
…
…
やっと収まりかけていた顔の火照りが…
一気に再燃した。
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年10月23日 20時