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臣side
「…これ…。」
俺が指差したのは１つの写真立て。
両サイドの2人も黙ったままうなづいた。
蓮温達がここに来たばかりの頃の写真だろう。
幼い子供達が楽しそうに肩を寄せ合って撮った写真。
左から…
優雨
蓮温
咲苺
A
そして…
その隣にいると思われるもう1人の部分が…
織り込まれて見えなくなっていた。
写真立ての右側に不自然なスペース。
…
そっと…
その写真立てに手を伸ばした時だった。
パシッ
掴まれた俺の手。
驚いて振り返ると…
蓮温が悲しげな表情で…
静かに首を横に振った。
「臣……隆二も……岩ちゃんも…
…やめておいた方がいい。
…それを開けば…
…彼女は永遠にお前達の前からいなくなるよ。」
…
…
…
…パンドラの箱を開けてしまったら…
…もう救われる道などないのだろうか？
…ねぇ、A
俺達は…
このことを永遠に知らなければ…
…今も君と一緒にいれた？
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2018年10月23日 20時
