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臣side
…ボフ!!!!
砂浜に無事?着地……。
「…ろくなことがない……。」
あの日のように被さったパラシュートから這い出して…
周囲を見渡す。
……誰の気配も感じない。
「…予定通り…バラバラに着地?」
呟いた瞬間、胸ポケットのトランシーバーが反応した。
『…こちらA。聞こえてる?全員無事に着地できた?初心者の3人どう?』
『…こちら直己。問題ないです。』
『めっちゃオモロかった!あ、こちらエリー!』
『…2度とやらへんからな!健ちゃんや!』
怒りつつも、ちゃんと名乗る健ちゃんに思わず笑っちゃう俺。
『いやいや、健ちゃんは名乗んなくても分かるって!』
隆二の声に
『…こちら剛典。前回よりも上手にできたー。』
『…直人。もう今回で引退させてくれー。』
ふふっ。
「…臣。無事に着地。それで、これからどうするの?」
全員の声が確認できたところで…
『上出来。』
満足そうな声を出した後に、彼女は言った。
『内側の胸ポケットを見て。地図が入ってる。それと合わせて、位置レーダーを見て。右側のボタンを1回押したら画面が変わって、自分が島のどこにいるか分かる。…だけど…ずっとその画面にしてたら、何かが接近した時に反応できないから注意してね?
地図にわかりやす〜くバツ印がついてるでしょ?そこが今回調査したい洞窟。
そこに、昼までに集合。
勿論、水鉄砲で相手を濡らすのは忘れずに。
勝者にはご希望のものをプレゼントする。
万が一、昼までに集合出来なかったら、さっき渡したウエストポーチに照明弾と狼煙が入ってるからそれを打ち上げて
迎えに行く。』
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年9月27日 12時