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岩side
?
臣さんとAさんの距離が縮んでる?
いつの間に?
昨夜はあんな状態で気まずい雰囲気で解散になってたのに?
微笑み合う2人に釘付けになっていると
『あ!A!!』
背後から聞こえてきたのはエリーの声。
その声にすぐに反応したAさんは、あ!って顔をした後、
「「昨日はごめんなさい!!……え?」」
エリーと2人、声がハモった上に、深々とお辞儀するのもシンクロして…
顔を見合わせると2人で爆笑している。
「ごめんね、エリーは全然悪くないの。」
「ううん、俺もちょっと調子に乗りすぎてた。ごめん。」
「じゃあ、これでこの話は解決!」
「うん。……あの……。」
エリーが少し困ったように言葉に詰まった。
「…ん?どうかした?」
「…仲直りの…握手…してくれる?」
エリーの言葉に驚いた表情を見せたAさん。
臣さんが心配そうにAさんの顔を見ると、大丈夫、そう言うように微笑んで
「勿論。」
そっと手を差し出した。
エリーは小さく深呼吸した後に…
優しくその手を握ると…
「…A……誰もAに触れられて嫌な思いなんてしてないから。大丈夫だよ。」
握手した手を嬉しそうに見つめて言ったエリー。
Aさんは……
泣き笑いみたいな顔になった後…
「…あなた達といると調子が狂う。」
そう言って、そっと涙を拭って…
蓮温さんが、嬉しそうな顔で、Aさんの頭をポンポンした。
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年9月27日 12時