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臣side
「…くす…。」
ピザを食べていた手が止まったかと思うと、彼女が小さく笑った。
「え？何？なんか面白いことあった？？」
「あ、ごめん。なんでもないの。ちょっと、透の取り越し苦労に笑えたから。」
透さんの取り越し苦労？？
何のこと？…続けて聞こうとした時だった。
？「A！ピザばっかじゃ飽きるっしょ！」
2人揃って振り返ると、そこにはとても俺の歳上には見えないニコニコ笑顔の直人さん。
「ほら、大好物！」って持っていた皿をAに得意げに見せる。
そこには…大粒の…いちご？？
「…何で…知ってるの？」
びっくりしているA
直人「好きだろ？」
「透に聞いたんでしょ？」
そう言って子供みたいに嬉しそうに笑うA。
直人「うん。この前Aが過呼吸なった時に、あいつがテンションあがる食べ物何？って聞いたら教えてくれた。」
岩「えー！A、いちご好きなのー？何か可愛い〜！」
気がつけば、メンバーに囲まれてる俺ら。
A「イメージとは違うとか思ってるんでしょ。」
澄ました表情でいちごを手に取り、頬張るA。
………
ぶはっ！！
思わず笑った俺をキョトンとして見てくる。
A「え？何？」
「いや…リスみてーだな、と思って。」
エ「臣！それ言っちゃだめ！多分、皆思ってて我慢してたやつ！」
エリーも我慢できずに笑い出すと、メンバーと翔威も笑い出す。
「リス……。」
そう言って、自分の膨らんでいる頰を触ると…
「あははは！本当だ！」
初めて声を出して笑った君を見て…ちょっと感動して泣きそうになったなんて…
ダサくて絶対に言えねぇ…(笑)
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作者名：まる
| 作成日時：2018年3月17日 19時
