Level S……2 (ページ36)

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シャワーを浴びて、部屋に戻って寝ていた翔威を起こすために、ドアをドンドン叩く。

ガチャ…

ようやく開いたドアの隙間から、すこぶる機嫌がよろしくない表情の翔威。

「俺のこと、殺す気でしょ？」

「……私の仕事は守る専門だけど？今から、それぞれの部屋のパニックルームへの入り口を教えて回ってね。私はちょっとモニターチェックしてくるから。」

言うだけ言って、私は地下へ。

複数のモニターに目を通しつつ、チェックしていなかったメンバーがくる1時間前から今までの時間で異常がなかったか録画していた映像にチェックをかける。

……大丈夫…だな。

目頭を片手でぎゅっと摘んでぼーっとしかけた視界をクリアにする。

階段を使って一階へと上がると……食堂の方から賑やかな声…。

嫌な予感しかしない…。

聞かなかったことにして二階へ向かおうと階段を上りかけた瞬間

健「おー！どこいくんやA！」

エ「初日位、皆でご飯食べようよーA！」

見つかった…。

ってか、いつの間に直人以外の皆まで呼び捨てになったのか…。

振り返らずに「私は結構です。」そう断ったけど…

「………」

私の右腕を掴むのは…

「…今市さん…。」

隆「…隆二、でしょ？」

このメンバーは…手強い…。

フニャンと笑って私の腕を離さない今市さんに引きずられるように…私は食堂に連れ込まれた…。