Level S……2 (ページ30)

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臣side

翔「でかいけど、セキュリティがしっかりしてる。まず、この建物に入るのだけでも難関だね。高い塀にはセンサーも付いてるから壁に昇ろうとしただけで通報装置が作動する。それに、万が一塀を越えても、建物の外にもセンサーを張れるようになってて、誰かが建物に入ろうとしたら、同じように装置が作動する。それでも浸入を許しても…、各部屋には頑丈な扉にパニックルームへの秘密の入り口…。そこも指紋認証がないと使えない…。完璧だ。」

翔威がお手上げって感じで両手を軽く上げて肩をすくめる。

結果、この場にいない直己さんを除いて、満場一致で当面ここで生活することになった。

部屋割を決めるために、一階の食堂の長ーいテーブルの上に図面を置いて頭を寄せ合う俺たち。

二階の丁度中間に図書室があって、そこから右手に5室、左手に5室、特別室がある。
Aと翔威は、モニターの管理がしやすいように、入り口のある図書室に1番近い両サイドの部屋、向かって右手にA、左手に翔威で希望が出た。

後の俺らは…特に希望もなかったから、直人さんがなんとなくでAの隣に隆二、その向かいの部屋に俺、隆二の隣に健ちゃん、俺の隣に岩ちゃん、翔威の隣に直人さん、その向かいに直己さん、直人さんの隣にエリーと割り振った。

HIRO「当面って感じだし、部屋にベットもソファーもテレビも付いてるから、まぁ、着替えがあれば十分かと思うよ。とりあえず、今日は一旦帰って、荷造りして…、明日マネージャーが迎えに行くから。」

直人「さっき直己から連絡きて、一旦事務所に戻ってるみたいだから、俺も一旦戻って事情説明します。」

翔「そしたら俺らも…皆送ったら荷造りしますかー。」

A「…HIROさん、私と翔威は、すぐに準備して今日中にこちらへ移ります。明日、皆さんがくる前までに、念のため、全部屋チェック入れたいので。」

翔威の顔が青ざめる。

「全部屋！？全部！？まじ！？明日までに終わるの！？」

…ドンマイ、翔威。