Level S……2 (ページ11)

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臣side

Aさんの新しいヘアスタイルで重たかった空気が一気に明るくなった。

HIROさんから召集がかかった会議室に向かうまで、

エ「次は髪の色明るくするとかどう？」

岩「あ！それ俺も言おうと思ってた！」

隆「…似合いそうだけど…イメージ違うくない？」

Aさんを囲んで、あーでもない、こーでもない。

俺は…さっきの直人さんとAさんの雰囲気が気になって…少し後ろを歩いてたけど…。

最初は困り顔だったAさんが、エリーや隆二、岩ちゃんの勢いに負けて、ちらほら笑顔を見せ始めたのを見て…

A「え？」

隆岩エ「ん？」

思わず…手を伸ばしてAさんの腕を引いた。

3人の輪の中から、離れて俺の目の前に立つAさん。

A「…？？」

俺の突然の行動に驚いた表情。

「…あ、ごめん…。なんか困ってるかなと思って。」

…違う…。

嫉妬した。

いつもと違うあなたの表情を、俺以外に…直人さんにも、他のメンバーにも…誰にも見られたくない…。

岩「えー！そんなに俺ら食いついてたー？」

エ「うわ。ごめんAさん！可愛くってついつい。臣が引くほど絡んでた？(笑)」

慌ててAさんに謝る2人と……「へぇ？」って顔してニヤニヤこっちを見る隆二。

……はぁ。
勘付かれたな…。

「…何だよ…。」

隆「…別にぃ…。今度、飯食いに行こっか？」

はいはい…。

白状しろってことね…。

この時俺は、直人さんが複雑な表情で俺たちを見ているのに気づいていなかった。