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臣side
「2人とも…怪我は？」
部屋に入るなり、俺と隆二に確認するA。
余程急いで来たのか、息が上がってる。
「大丈夫。本当にかすり傷だけ。」
そう答えた俺を見たAはホッとしたように頷いた後…
茫然状態の隆二を不思議そうに見た。
「夜優が……ちょっと暴走しちゃって…。」
直人さんの言葉にピクリと反応したAに
「俺らから、お前達が隠していたことは説明したから。もう無理だろ、ここまで来たら？」
透さんがそう言ったのを聞いて…
病室内を見渡したAの表情が…焦りに変わった。
「…夜優はどこ？」
「…隆二とはもう会わないって言って帰っちゃったんだよ。」
答えた俺の顔を凝視するA。
？俺変なこと言ったか？
「…まずい…。」
そう呟いた後、慌てたようにどこかに電話をかけ始めて…
「…出ない……。」
一言言うと、部屋から飛び出ようとしたAの腕を咄嗟的に透さんが掴んだ。
「A？」
ハッとして透さんの顔を見上げたAは狼狽えた顔をしながら言った。
「…恐らく…
…ストーカーされていたのは夜優の方。
…1人になった夜優が危ない。」
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作者名：まる
| 作成日時：2018年8月12日 6時
