まるストーリー番外編② LevelS afterstory (ページ16)

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Aside

ピンポーン……

ん？

何時………？

朝方のインターホン…

「……四時？」

隣には、久し振りの深酒で熟睡中の夜優。

起こさないようにそっと起きてインターホンの画面を確認すると…

「え？」
小さく漏れる驚きの声。

嘘

どうして？

走って玄関に向かってすぐにドアを開ける。

「うわっ、お前、いきなり開けるなよ。インターホンで答えろ、最初は。」

後ろに仰け反った…

「…臣……。」

「…誰か来てるの？夜優？」

玄関にある私ではない靴を指差す大好きな人。

「…うん…夜優。……臣……帰ってこれたの？」

「…健ちゃんのラジオの後に、記者が一斉に帰ったから…。」
苦笑いの臣。

「…入る？」

「夜優いるんだろ？今日は隣に帰るわ。」

「…分かった……。」

「………そんな顔すんな。」

「…え？」

「…………そんな顔したら、帰りたくなくなるじゃん。」

「…どんな顔…してる？」

「もう少し…一緒にいたいって顔……。当たってる？」

「…当たってる……。」

答えた瞬間、私は臣の腕の中にいた。

「…カーッとなってごめん。」

「…ううん。カーッとなったのは私が先。でもね、勘違いしないでね？本当に臣の気持ちは嬉しいんだよ？」

「…A？」

「ん？」

「…俺、ソロツアー絶対に成功させるから。上が認めてくれなかったのは、俺の実力がまだまだだからだ。文句言えないくらい力つけて、…その時には…正々堂々…お前の存在を皆に伝えるから。」

私をまっすぐに見つめてそう言うと…

臣は「…その顔、無理…。」
そう言って、深い深いキスをした。