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臣side
「…皆、散らばって様子見に行こう?」
隆二の提案に全員が頷いた。
シンプルにジーンズとTシャツに着替えて、アクセサリー類は全て外して、深くキャップを被る。
1階ホールに出ると…
野次馬でごった返しになっていて…。
1人の女性が俺の手前にいた男に駆け寄って言った。
『めっちゃ怖かったー!お風呂の中でいきなり女の人が倒れちゃって!』
『マジで?大丈夫なの?』
『やばかった。心臓止まっちゃってたみたいで。でも、丁度、看護師さんが居てね、テレビみたいに心臓マッサージ?して、超格好良かった!』
『スゲー!ドラマみたいじゃん!』
『…あ!来た!』
ザワザワとした中で、救急隊が担架に乗せた女性を運んで来る。
『あの人!あの人が助けたんだよ!』
女性が指差した方向に視線を向けて…
…固まった。
…
…
…
女性が指差した方向にいたのは仙崎さんで…
その隣に桜智さんがいた。
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作者名:まる | 作成日時:2018年6月9日 22時