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臣side
別荘から出てきた隆二が俺と岩ちゃんを呼んで言った。
「…Aに言った。多分、ATSUSHIさんも言ったと思う。」
「…え？」
固まった俺の隣で
「自分も昨日伝えました。」
岩ちゃんが苦笑い。
「…立て続けに告られて…あの人混乱してるだろうなぁ…。」
隆二も苦笑い。
俺が言葉を探していると…
「焼けたぞー！」
直人さんがナイスタイミングで声をかけてくれて、戻ることに。
少しして、仙崎さんとATSUSHIさんが別荘から出てきた。
啓司さんも隆二も岩ちゃんもちらちらと気にして見ているけれど…
ATSUSHIさん…本当に言ったのかな？
そう思うくらいに自然に微笑み合う2人。
もし、ATSUSHIさんが自分の気持ちを伝えたとして…
それでもこんなに自然にいられる関係なら…
俺ら、だいぶ不利じゃねーの？
そんな思いにかられたのは、きっと俺だけじゃない。
1人だけ出遅れたような焦りを感じながら…
でも、俺が今伝えるのは違うような気がして…
バーベキューを終えて、車に乗り込むまで悶々としていた俺の気持ちを切り替えたのは…
…
…
仙崎さんの運転だった。
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作者名：まる
| 作成日時：2018年6月9日 22時
