検索窓
今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:622,992 hit

191 ページ41

振り向いたけれど、あっちゃんは背を向けたまま。


「…お前、本当に鈍感な。」



「…あっちゃん?」



「…よーく聞いてよ。ずっと前からお前のこと好きだった。だけど、お前、全然気づいてないし、その上彼氏できたノロケ話まで俺にしてさ。」




「…うそ……。」



びっくり?そう言って、やっとあっちゃんはこっちを向いた。



「…忘れようとして…彼女と付き合いだしたんだよ。…忘れられるんじゃねーかって思って。…だけど、結果的に、彼女を傷つけて終わった。」



「…あっちゃん…。」



「幻滅?」




悲しそうに微笑んだあっちゃんに、私は黙ったまま首を横に振ることしかできない。




「長ーい片想い……。ここまできて、誰かに掻っ攫われるとか俺無理だから。」




あっちゃんは私の頭を優しく撫でて言った。







「…お前しかいらない。今までも、これからも、俺の人生には…お前しかいらない。」




「…あっちゃん…。」




言葉の見つからない私にあっちゃんは「やっと言えた。」そう微笑んで立ち上がり、私の手を引いた。




「ほら。戻るぞ。楽しまないと損だろ。」









「あっちゃん…。」



先を歩くあっちゃんの背中に声をかける。



「んー?」




「……これ、ドッキリ企画じゃないよね?」



呆れたように振り返ったあっちゃんは言った。






「……大変だろうけど…諦めて…現状を受け入れろ。」






「…承知しました…。」

192→←190



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (459 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1406人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , EXILE   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2018年6月9日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。