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臣side
岩「さっきの…HIROさんの…どう思います…？」
隆「…仙崎さんのシフト？」
岩「…はい。」
「……本人に聞いてみるのが早いかもな…。」
仙崎さんを探しにトレーニングルームに向かう俺たち。
入り口まで来て…
「？？」
部屋の中から聞こえてくる声…。
仙崎さんと……啓司さん？
「…え？」
聞こえて来た内容に言葉を失った。
『…うん。キスした。……』
咄嗟的に部屋に入ろうとする隆二を止めた俺。
ハッとして俺を見た後…隆二は静かに頷いた。
2人の会話を聞いて…
3人とも無言でその場を離れた。
恋愛に一線引いてしまった仙崎さんの心の中にいる唯一の男…
自分の名前が出るはずなんてないのに…
どこかで期待していた自分もいて…
現実を突きつけられた。
「……5年も一緒にいて…結婚目前だった人のこと…忘れられるわけないよな…。」
独り言のように言った岩ちゃん。
「…すげぇな…。俺なら言えねぇ…あんな終わり方された相手にまだ気持ちが残ってるなんて…くだらないプライドが邪魔して…。」
同じく独り言の隆二…。
「…啓司さんに対して誠実に返事したんだと思う…。」
俺も呟くように言った。
・
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・
岩「…とりあえず……啓司さんが一歩リード…かな。」
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作者名：まる
| 作成日時：2018年6月9日 22時
