春色ラブソング (ページ4)

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｢じゃあね、永瀬くん♪｣

｢また来るね～｣

チャイムが鳴り終わると

佐々木さんも自分の席に戻り

他の子たちもそれぞれの教室へ帰っていった。

｢またね～♪｣

にこにこと笑顔を浮かべ、ヒラヒラと手を振る神宮寺くん。

｢お前もさっさと自分の席に戻れよ。
毎日邪魔やねん｣

｢まぁまぁ、お前を毎日助けてやってんじゃねーか♪助け舟だよ、助け舟｣

バシバシと永瀬くんの肩を叩きながら

ケラケラと笑う神宮寺くん。

｢お前がおるから来んねん！うるさいんねんあいつら。マジでええ加減にせぇよ｣

｢ボランティアだと思えって！
廉の笑顔でどれだけの女の子が幸せになれると思ってんだよ！｣

｢·····あほらし｣

｢はぁー。俺がその顔ならもっと有効活用するぜ？ねぇ？Aちゃん｣

『·····へっ！？』

思わす身体が大きく揺れた。

まさか私に話が振られるとは。

『えっと～、その·····』

私の意見を待つ二人にジーッと見つめられ

何も考えられない。

｢おい、Aさん困っとるやろ｣

｢あはは！突然ごめんねAちゃん！｣

『い、いえ·····私ことごめんなさい。
ちゃんと聞いてなくて·····』

｢だよね～、ごめんね！｣

そう言うと神宮寺くんは顔の前で手を合わせ

そのまま自分の席に戻っていった。

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