相葉雅紀、という男。 ページ22
一度始まったキスはもう止まることはできなくて。
どちらからともなく、舌が絡み合った。
夢中でキスを繰り返して、唇を離して、Aの首元に顔をうずめて。
鎖骨より、少し下あたりに、綺麗な赤い花を咲かせた。
Aは、きっとこの印を見ても、俺のもの、って印だって気づかない。
それでもいい。
ただ、今日はなんだか…
Aに会えなくなっちゃうんじゃないか、って思いが強くて、夢中でAを抱きしめた。
抱きたい、って。
思ったけど、ダメだってわかってる。
ここは、病院。
Aは、病気で。
そんなことをしたら、上手く息ができなくなっちゃったり…
なんて、いろんなことが頭をよぎる。
自分の付けた印に、もう一度口付けると、顔を上げた。
またキスがしたくなって、顔を近づけると、コンコン、って遠慮がちに聞こえたノック。
振り向くと、既に開いている扉。
そこに立っている、男。
長身でスタイルのいい男が優しく笑うと、Aが口を開いた。
あ「…雅紀？」
雅「うん、久しぶり…。具合はどう？」
あ「平気だよ…？」
ふたりの世界が出来上がってる気がして、俺は思わず口を挟んだ。
和「えっと…どちら様…？」
俺の声に反応して、あ！と慌て始めた男性は、一度深呼吸をしてから、ニカッて人懐っこい笑顔を見せた。
雅「俺は、相葉雅紀、っていいます。
Aのいとこです。」
そう言うと、小走りでこっちに走ってきて、手を差し出してきた。
その手を握ると、ブンブン振って「よろしくね！！」って、笑った。
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か〜なん(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまってすいません…・もうすぐ完結の予定なので、最後まで付いてきて下さると嬉しいです(*´∀｀*) (2015年2月28日 22時) (
レス) id: d79f013d4a (このIDを非表示/違反報告)
のん - すごく.ドキドキする話で早く続き読みたいです! (2014年8月21日 8時) (レス) id: e8d2e5b18c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：か〜なん | 作成日時：2014年8月9日 1時
