永遠の秘密 ページ13
病院に入ると、いつも「和也君、Aちゃんのお見舞いに来てくれたのねー」なーんて言って話しかけてくる看護師さんが、俺を見て、ぺこりと会釈をした。
多分あれは気づいてないな…笑
なるべく女みたいな歩き方をしながら、エレベーターに乗る。
したら、Aの担当医の櫻井先生と同じエレベーターに乗っちゃって。
やばい、と思って下を向く。
髪の毛をくるくるいじりながら、横目で櫻井先生を見る。
特に気づいてもいないようだし…
ま、大丈夫か？
なーんて、思ってたら…。
櫻「和也君は女装が趣味なのかな？それとも…Aをびっくりさせるため？」
和「は！？…え、なんでわかったんですか？」
俺がびっくりして櫻井先生を見ると、櫻井先生はふふ、って意味深な笑い声をこぼした。
櫻「匂いと表情…かな？まぁ、俺は君のお姉さんの事も、診たから…似てるなって思って。」
櫻井先生がちょっと切なそうに、笑った理由は。
きっと、櫻井先生が姉ちゃんの事……
なんて、な…
和「ま、俺の趣味ではないですかね？俺は、Aを驚かせて…笑ってもらいたい、だけですから…」
そういうとすべてを悟ったような顔をしてる櫻井先生の隣を通ってAの病室に行った。
エレベーターを出るときに、「あんま遠出させないでね？無理したら倒れちゃうから…」って櫻井先生が小さく言ったのは、俺と櫻井先生だけの…永遠の、秘密。
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か〜なん(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまってすいません…・もうすぐ完結の予定なので、最後まで付いてきて下さると嬉しいです(*´∀｀*) (2015年2月28日 22時) (
レス) id: d79f013d4a (このIDを非表示/違反報告)
のん - すごく.ドキドキする話で早く続き読みたいです! (2014年8月21日 8時) (レス) id: e8d2e5b18c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：か〜なん | 作成日時：2014年8月9日 1時
