怪しげな格好 ページ12
暑い夏も、あと少しで終わる。
そんな、ある日。
俺は病院近くの帽子屋を、怪しげな格好で徘徊していた。
ふわふわと胸元あたりで揺れる、綺麗な髪の毛 (ウィッグ)
つやつやの唇に、パッチリお目目。 (姉ちゃんのメイク道具でした本格的なメイク。)
ストライプ柄のシャツに、黒いタイトスカート(これも姉ちゃんの。)
暑いけど、これも全部、Aの為…
伊達メガネをくいって上げて、病院に向かった…
で、なんで俺がこんなことをしているかと言いますと。
あの、Aにお願いを頼まれた日………
あ「私と、一度だけでいいの…だから、一度でいいから………デート、してください…」
頬を薄いピンクに染めながら、ぎゅっと目をつむりうつむいたA。
和「デート…？」
あ「うん…ごめんね、無理だよね…？」
和「いや、デートは全然おっけーなんだけどさ」
あ「ううん、いいの。無理しないで…？」
本当にデートに行きたいのに、Aは俺が行きたくないと思ってる、と思ってるらしい。
Aの手をそっと握り、なるべく優しい声で、微笑みながら言った。
和「俺はね、A。…こんなこと言うの、初めてだし、恥ずかしいんだけど…
Aの事、すっげー好きだよ？いや、本当に。だから、Aが大丈夫なのならデート、行きたいんだけどさ…
A、病院出れないでしょ？」
そういうと、Aは首をぶんぶん横に振った。
あ「出れるもん！………だから、デートしてください…」
って、言いながら…
でも、Aが堂々と出てるの見られたりしたら、すぐに連れ戻されちゃうから。
変装用の道具が必要だってワケ。
で、俺が入ってくの見られてたら俺が連れ出したこと直ぐにバレちゃうから。
俺も、女装してる、って、ワケ。笑
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か〜なん(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまってすいません…・もうすぐ完結の予定なので、最後まで付いてきて下さると嬉しいです(*´∀｀*) (2015年2月28日 22時) (
レス) id: d79f013d4a (このIDを非表示/違反報告)
のん - すごく.ドキドキする話で早く続き読みたいです! (2014年8月21日 8時) (レス) id: e8d2e5b18c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：か〜なん | 作成日時：2014年8月9日 1時
