デート？ ページ11
Aは気まずそうな顔してるけど、俺はチャンスだって、思った。
今ならあの事、触れずに話しできそうな気がしたから。
和「A…？ねぇ、聞いてもいい？」
あ「…だめ」
和「あ、ダメなんだ。んふふ、じゃ、聞かないー」
いつもみたいに、余裕を持った態度を見せる。
ヘラって笑って相手の気持ちを読み取って。
相手がしてほしいことを絶妙なタイミングでして見せて、俺の事を信用させる。
いつも、そんなやり方で人を信用させてきたのに…
あ「うん、聞かないで……」
ちょっとさみしそうに微笑むAが何を考えているのか、俺には全くわからない。
空気を変えようと思って、さっき買ったネックレスをAに渡す。
あ「え…？」
和「プレゼント。
…花とか、好きかな、って思って…。」
俺が選んだのは、綺麗な花柄のネックレス。
基本インドア派の俺は、今までバイトしてた金が結構溜まってるから、Aのために使いたいな、って思って…
値は張るけど、絶対にAが喜ぶ、そう感じたネックレスを選んだ。
嬉しそうに頬をほころばせたAは、何かを言おうとして、口を閉ざした。
Aはしばらく無言で俺じゃなくて俺の後ろの方にかかっている俺が上げたワンピースを眺めていた。
そして、ゆっくりと口を開く。
あ「…ねぇ、和くん。」
和「ん…？何？なんか欲しい？」
あ「ううん、違うの。一つだけ、お願いがあるの…」
ジッと俺の目を見つめて、そう言ったAの手は。
緊張のせいか、病気のせいか。
少しだけ、震えているように見えた………
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か〜なん(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまってすいません…・もうすぐ完結の予定なので、最後まで付いてきて下さると嬉しいです(*´∀｀*) (2015年2月28日 22時) (
レス) id: d79f013d4a (このIDを非表示/違反報告)
のん - すごく.ドキドキする話で早く続き読みたいです! (2014年8月21日 8時) (レス) id: e8d2e5b18c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：か〜なん | 作成日時：2014年8月9日 1時
