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君の優しさは、棘を持っている ページ5
「A〜？」
音のしなくなった寝室へ行くと
倒れるようにベットに寝ていて、
結婚式の準備と仕事の両立、
大変だったもんな、とAの頭を撫でる。
顔にかかった髪を掬うと、
零れた綺麗な涙。
「A、、？」
寝ているから返事はもちろんなくて、
でも、何か分からないけど、不安になった。
「ねぇ、やっぱり、、」
その先は言ってはいけないような気がして
Aを抱き抱えてベットにちゃんと寝かせる。
すると、Aが寝ていた下から、
鍵付きの小物入れが出てきて、
これを開けたまま寝てしまったみたいで、
鍵は空いていた。
ごめん、ちょっとだけ。
俺はその箱を開いた。
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作者名：しらゆき | 作成日時：2020年11月13日 11時
