flower language

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「俺、病気再発した、らしい」



そう伝えてきたのは一年半程前。
当時同棲して仕事から帰ってきた俺にあたかも今日あったことを話すように伝えてきた。



「っ、は？再発？」



そう聞いた俺は大分声が震えていたと思う。大毅が過去に病気してたなんて聞いたことなかったしそんな素振りも見せたことなかった。



「そ。小学校の頃にしてたねんけど、この前久しぶりに検診行ったら引っかかって見つかった、みたいでさ。

ごめんな？明日から入院、やって」



そう淡々と話す大毅がめちゃくちゃ冷静やったのを覚えている。そこからはあまり覚えてないけど「取り敢えず説明だけさせて」と言った大毅に病気の説明を聞いた。



再発自体あんまりよくないってことともしかしたらの事があるってことを。そして、その可能性のほうが極めて高いことを



「んでな、淳太にお願いがあって。俺と別れてほしい」



と説明を一通り終えた後に俯いて俺に少し震えたか細い声で伝えてきた。



「何で」



そう来ると思ってなくて動揺しつつも精一杯の平常心を装って尋ねると目線があって口が開いた




「淳太と出会って付き合って本気で楽しかった。記念日に遊びに行っとことも、お揃いのネックレスくれた事も。喧嘩もしたけどやっぱし好きやし全部楽しい思い出しかないねん、、けどこれからは間違いなく楽しくなんかない。前のこともあるしわかんねん。もし俺が死んでしもた時に淳太と俺の記憶に悲し思い出で終わらせたない。それに淳太かて、未来の危うい俺よりももっと未来のある人といるべきやと思う」




大毅の親は小さい頃に離婚してお母さんに育てられた、と言っていた。そんなお母さんも大学の時に亡くなったらしい。親戚もいないしほぼ独りやねんって言っていた。それ以上はあんまり聞かないほうがいい気がして深追いはせえへんかった。友達との関係もあんまり聞いたことがない。




間違いなくここで別れれば大毅は一人になる。そうすれば大毅が望むように誰も悲しむ人はいない。



でも俺はそんな半端な気持ちで大毅と付き合った訳でもないし今更離す気も更々ない、きっと大毅なりに悩んで悩んで言ってくれたんだと思うけど、




「俺は別れる気はない。今の聞いてもっと離す気はないなて思ったわ。病気のことは正直説明聞いても俺にはわからん、けど、これからも大毅と楽しい思い出作っていけることだけは自信ある。」




ちょっとクサいかもしれんけど俺からの精一杯の言葉





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