flower language

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そして望の退院の日がやってきた。


俺との記憶は戻らなかったけど体的には完治したし大丈夫だろうとのことだ。



いつも通り望の病室へ向かい戸をあけるといつもの笑顔の望。



「退院おめでとう、小瀧。やっとやな」



と言い渡した花屋に無理を言って探してもらった白いチューリップの花束。



「ありがとう！今日は白なんや」


「うーん、わけありって感じやから？？」


「は、なんやねんそれ」


「ないしょ。」


「教えろよ」



と言い喜びながら受け取る望。いつか俺との思い出が蘇ったときにその意味が、分かるときが来るのだろうか。


ここにはもう俺達の愛なんかなくてただの一番中のいい友達。


それこそ、白いチューリップの失われた愛


自分が望が好きだと言って軽蔑されるのが嫌で友達だったと嘘をついた俺の弱さと友達でもいいからいたいと思う未練かいつか消えるときが来るのかな、なんて片付けられた部屋を見て思った



「またいつか望が思い出したら？？」




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