flower language

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そこからはあんまり覚えていないけど面会時間ギリギリまでいた気はする



望の母ちゃんが病院の下まで送ってくれた。俺達が付き合ってたことを知っている望の母ちゃんは「ごめんね」と何に対してなのかずっと涙ながらに謝ってくれていた



「そんな、謝らないで下さい、望は何も悪くないんですから。あと、お願いがあるんですけど、、



俺達が付き合ってたこと望に言わないでもらえますか」



ずっと考えてたけど考えは変わらなかった



「そんな、なんで、、」



と目を見開いて尋ねてくる



「もちろんこれからも望とは仲良くしたいと思ってるんです。けど今、望の記憶が無い中で付き合ってたって言って無理させたくないんです、、お願いします」



と歩く足を止めて頭を下げる、



望はかっこいい、高校生から付き合ってるもんだからモテるしよく告白もされていたのも知っている。でも「俺、付き合ってる人いる」ってフってくれてるのももちろん知っていた。



大学生っていう世間をぐっと知るようになるこの年になったから思う。女の子に目を向けてもいいと思う、俺と付き合ってるからって目を向けてなかっただけであの顔やもん、選びたい放題やと思う



合コンとかキャバクラとか行っちゃったり大学のキャンパス内で恋愛なんて青春の醍醐味、経験してほしい。



いくら恋人だったからって相手の幸せを願えへんほどひねくれてはいない。



そんな俺を見てか小さく頷いて



「わかった、藤井くんがそう言うなら私は言わない。けど、無理しなくていいからね」



と言ってもらえた。ほんとに望の母ちゃんは優しい。俺達が付き合ってる言うたときも驚かずに祝福してくれたし何度も家に泊めてくれたりもした



「ありがとうございます。全然無理なんかしてないんで、大丈夫です。おれが好きでやってるんで」



なんて若干カッコつけて病院をあとにし夕暮れの家路をいつもの倍かけて帰った




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