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【その他】
彼女が初めて子どもを拾ったのは、ハロウィンパーティで友人に子どもを自慢された数日後。
自分では自分の手術はしづらいので自分の体をよく知る助手を……という名目で自慢されたような可愛い子を育てたかったから。
ヴィクトリアは、ヴィクターと名付けた拾い子を誰より愛し、何より大切にしていた。愛し子に自分の持てる知識の全てを与え、彼の望むもの全てを教えてやった。
拾い子はヴィクトリアのことを尊敬し、憧れ、そして彼女のように――いや、彼女そのものになりたいと願った。誰より素晴らしく偉大なヴィクトリア・ローゼンベルクになりたいと願った彼は、ある日恐るべき計画を実行した。
ヴィクターは自身の脳とヴィクトリアの脳を入れ替えた。
そう、彼はヴィクトリアになったのだ。彼は元自分の体であったものを殺し、その内臓をヴィクトリアの体に移植した後何食わぬ顔でヴィクトリアとして生きるようになった。
そして現在、彼、あるいは彼女は子どもを拾って育てている。その子にとって最も憧れる存在となれるように、拾い子に体を奪われるというヴィクトリアの最期を再現し自らの憧れの人と同じ末路をたどれるように。
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