夢の舞台 ページ43
*
曲のコンセプトは、一人の女を二人の男が奪い合うストーリー。
二人の男を手玉に取る妖艶な女が、そこにいた…。
スイッチの入ったAを連れてカーテンから外に出て
目の端にいたメイクさんに声をかけた。
「すいません、ヌナ。こいつのグロス、取れちゃったんでまたお願いします」
「え?なんで…ちょ、やだ、ウニョク、あなたの唇についてるじゃない。
まったく、なにやってるんだか(笑)」
「え、あ…っと、すいません…」
ヤバイ、それには気づかなかった。
なにしてたかわかったかな…でもま、いっか。
「じゃあA、俺先に出るから。
忘れるな?お前は俺の、最高のパートナーだからな」
「わかった、まかせて!」
もう、さっきまでの気弱なAはいなかった。
小さい頃から一緒にダンスして、学校や家族の前で披露してきた。
いつか世界の舞台で一緒にやろうって。
夢を語ったこともあった。
そう話したことを思い出した。
それが今や、このソウルの、
オリンピックが開催された大舞台で叶おうとしてる。
さあ、夢の舞台へ行こう!
*
*
「「「「かんぱーい」」」」
ライブは無事大成功を納めた。
そしてその流れのまま会場を移しての打ち上げ。
トゥギヒョン不在の中、俺よく頑張った!うん!
今日の一番の功労者は俺だろ!
「いや〜今日のAちゃん、カッコ良かったね!」
「え?そうですか?」
「本当よかったよ!完全にヒョク喰われてたぞ!」
「「うん!喰ってた喰ってた!」」
「なんかさ、色気が半端なかったよね〜」
えっと…
まあいいんだけど。Aが褒められるのは俺も嬉しいし。
でもさ、俺も頑張ったよね?
「あー、ここにいますよ、社長」
「しゃ、社長?」
マネヒョンが、社長を連れて俺たちのところにやってきた。
「ああ、いいよ、みんな座ってて。
楽しんでるところ悪いね。君、今日ウネと一緒に踊ってた子だね?」
「あ、は、はい、Aと言います」
「いやぁ〜なかなかよかったよ!
で、唐突で悪いんだが君、うちに来る気はないかい?」
「は?」
え?なんだって?
「えっと…どういう…」
「うん、君に、正式に専属のダンサーとしてうちに入ってもらいたいんだ。
今日はSJの舞台だが、うちにはまだまだたくさんのグループやアイドルがいる。
君にはSJだけじゃなく、彼らのライブにも参加してもらいたいんだ。
もちろん、ちゃんとした契約だし、それなりの報酬も、保障もしよう」
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さくらこ(プロフ) - あみさん» あみさん、コメントありがとうございます!今まで読んだ中で一番だなんて、凄く嬉しいです(≧∇≦)これからもよかったらよろしくお願いしますね♪ (2013年9月7日 18時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 今までで読んだヒョクチェの小説の中で1番面白かったです!!! (2013年9月4日 19時) (レス) id: 3672070048 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - はなはなさん» わかめちゃんコメントありがとう〜^o^そして、読み返してもらえるなんて、なんて幸せなんでしょう?これからも、何度も読み返して貰えるようなお話書けるといいなぁ。 (2013年6月25日 22時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
はなはな(プロフ) - あんにょん、わかめだよ。また、読み返しちゃった♪ エロヒョク大好き♪ (2013年6月25日 20時) (レス) id: 66544950c1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - アインさん» アインさん、いつもコメントありがとうございます!ウネ、あっという間に帰ってしまいましたね(^◇^;)今度はバラエティ番組とか!嬉しい!楽しみですね! (2013年5月31日 10時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi*ku | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2013年5月24日 1時