はつこい〜Eunhyuk〜

それくらいシアワセ ページ32

*


大げさなくらい、大きなリップ音を立てて、何度も角度を変えて…

「A…」

「ん…？」

「好きだ…」

「ん……」

「好きだよ」

「ん…好き…」

ランニングから出た腕を掌でさわさわと撫でながら、キスを繰り返す。


俺のことがずっと好きで、ずっと俺だけ？
ってことは、あの日以来誰もこの体を触ったやつはいない…？

そう思ったら、言いようのない高揚感で一気に体が熱くなる。


重ねていただけのキスから、唇を割って舌を滑り込ませると同時に
撫でていた手を脇腹に差し込んで あぐらを描いた俺の上に座らせた。

歯列をなぞり、上顎を押して、舌を絡めて…
口腔内をくまなく可愛がる。


「ん…ヒョク…ん」

「ん…？」

「ふふ、もう死んでもいいよ…」

「バカだな、こんなことで死んだりしねぇよ」

「それくらいシアワセってことだよ…」


今度は舌を唇から首筋へゆっくり這わす。


「あっん…」


首筋からゆっくり上がって耳朶を甘噛みして、また首筋へ
そしてまた唇へ…

何度も繰り返すうち、Aの腰がなんだか危うく動き出した。

「A…腰が…」

「や…変なこと言わないで」

「変なことじゃないよ。いいことなんだから」

「いいこと？」

「ん…Aが感じてるってことだろ？」

「ヒョクのスケベ……ん…」

「もっと…スケベなこと、しようか」

耳元でそっと囁いて、そのまま倒れた。


*

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