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城に着けば、客室とは言い難い、いや尋問室だろうか。
そんな雰囲気の部屋に連れて行かれた。
質素で最低限机と椅子が置かれた部屋。
入ればそこには幹部が待ち構えていた。
その幹部様は外交官様のオスマン様。
...当たり前だ。何者か分からない奴に話を聞く、基尋問するのだから。
オスマン様と向かい合う様に座り、目の前の机に手を広げたまま置いた。
護衛の人から"え？"と声が聞こえた気がした。
うん、気がしただけだよ。多分。
一方オスマン様は元の糸目をもっと細めた様に見える。
os「では、尋問を開始します。...て、堅苦しいわ。別に外交に行っとる訳やないし、君も普通に話してくれてええで。俺はオスマン。まず名前聞いてもええか？」
あ、尋問って言ってる。
なんてのは置いといて、この人なんて言った？
普通に話せ、と？
滅相も無い、てか失礼にしか当たらないとも思ったが、少し考えて気付いた。
...あぁ、話し方は好きなだけ繕えるから、そこも"見る"為か。
普通に初対面なんで、敬語だけどね！
『...俺は信濃Aです。この国の国民で、普段は国立図書館で働いてます。』
os「しなの、てどんな字書くん？ここ書いてや。」
ペンを渡され、指定された紙に漢字を書く。
この国の公用語は独の国の言葉だ。
ただ、色々な国から人が来てる為、色々な言葉が色交じっている。
それでも皆が公用語を話すのは国民からの指示が厚いからだろうね。
なんて無駄話を挟んだが、俺は日の国出身だ。
漢字の使い方ですぐにバレるだろう。
os「...ふぅん、ひとらん、これ嘘ちゃうやんな？」
ht「そうだね。久々に日の国の人を見たよ。」
白い幹部様は紙を見て頷く。
この幹部様に確認するってことは日の国の人なのだろうか。
os「まぁ、名前自体が嘘か誠かなんて知った事ないわ。調べれば分かるし。せやな、本題入ろか。なんで、あの場で動いて"戦闘"に当たる事が出来たん？それと、気配を察知して、軍の隠語に気付けたんや？」
糸目が少し開かれて、俺を見据える。
返答の仕方によっては積む。
俺白なんですけどね。
『戦闘出来て気配を察知出来たのは軍人だった親からの教えです。観光客、については自分で知った。としか言えません。...あぁ、知ったっていうか気付いた要因はシャル...、鬱幹部様ですかね？普段話す中で単語の出方に違和感を感じていたので。』
これで宜しいですか？
そう付け加えて、軽く笑った。
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作者名：ゆとは | 作成日時：2018年12月30日 17時
