知らなかったから、この幸福、【wrwrd】 (ページ5)

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『は？いや、行くって何処に？え？もしかしてソッチの気が...。』

ch「女の子一筋だから！...ってちゃうわ！！あーもう、言った方が早い？」

『可及的速やかにそうしてくれ。俺の霊感が逃げろって言うから。』

そ、と言うとシャルはメガネを出して、かけた。

それだけじゃない。黒い髪を、

脱ぎ捨てた。

ut「はぁ、黒髪似合わんし眼鏡ないから見にくいし。...あ、どうも僕です。鬱です。」

そこに居たのは、この国の幹部様の一人で。

『...帰っていい？』

声を出すまでに時間がかかった。

いやいやいや！恐れてたこと起こっちゃったよ！！

てか知り合いがいつも変装してる幹部様とか可笑しいじゃん！！

胃が痛い！！帰りたい！！

...面倒臭い。

ut「...なんか、ごめんな？会議で出た特徴がなんか心当たりあったから。ホンマにA君だとは思わんかったけど。」

『...うん。すまん。シャルは悪くないな。...だけど、要件は察した。帰らせて。』

遠くを見ながら切実にそう告げる。

軍に絡みたくは無い。

縛られたくない、面倒臭い。

ut「...え？あ、おん。わかった。」

通信機か何かで話していたシャル...いや、幹部様は俺を見て、眉を下げた。

ut「ホンマにごめんな。話するだけでも良いから、とりあえず来てや。...脅す様なこと言うけど、来ないと明日以降平穏に過ごせるか分からんで。」

『...帰らせて貰えるなら、もっと面倒になる前にいく。後ろが怖い(震え)。』

ut「...！！気付いてたん？」

あ、しくった。

一般人は気配なんて察しないわ。

うわぁ、と思っていれば後ろから声がかかった。

??「...やっぱり観光客ちゃう？」

『んなわけないじゃないですか。』

??「...なんで、そう答えれるん？」

あ、やっべ。

詰んだ＼(^o^)／

一般人は観光客かって聞かれて、YESかＮＯしか言わない。

そんな訳無い。と否定した事で一気に怪しまれましたね。はい。

ここは、暴れない方が身のためか。

『分かった。着いていくから。...はい。』

無抵抗を提示する為に、隠していた小刀を幹部様に渡す。

ut「え、えっ？！ちょ、渡してくれた方が安全やけど、僕？！」

そんな声を無視して、暗闇にそびえ立つ城...てか要塞に近い建物に向かって歩き始めた。