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スタジオは私一人になり、空調の音が聞こえるくらい静か
何から踊ろうかな…
ｶﾞﾁｬ
ドアの音がして鏡越しに人が見えた
「あれ、どうしたのヒョンジナ」
HJ「僕ももう少し練習しようかなって」
「疲れてない？無理は禁物だよ」
HJ「ヌナこそ無理してない？」
これは皆の口癖なのだろうか
"無理してないか"
"しんどくないか"
グループを組んでから何回も聞いてきた言葉
「無理してないよ大丈夫、何から踊る？」
HJ「…じゃあ1曲目にやったやつ！」
「えー、これ一番激しいやつ…」
HJ「楽しいじゃんㅋㅋ」
「分かったよ〜」
「はぁ…はぁ…」
HJ「はぁ…ここもっと腕上げた方がいいかも」
「おっけい…ちょっと休憩」
この曲コンサートでやったら倒れるやつだ…
それくらいしんどいけどやっぱり楽しい
ジニと二人だけで踊るとあの時の事を思い出す
〜二年前〜
「ヒョンジナ、私の動きどうかな」
HJ「どうって？綺麗だと思うけど」
「…男っぽくできてる？」
難しい質問だったのかスタジオが静かになる
HJ「正直、男女では筋力も違うしお互いが同じような動きは出来ないと思うんだ。…でも僕はヌナのダンス好きだよ」
「え…？」
HJ「しなやかさと力強さの両方を兼ね添えてる。僕たちには無い武器なんだよ」
武器…
HJ「ごめん、質問と答え違ったよね」
「ううん、嬉しい。ありがとうね！」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
HJ「ナ…ヌナ！」
「ん？何」
HJ「ボーっとしてたから」
「あぁ…ㅋㅋ」
HJ「何考えてたの？」
「んー、秘密」
ジニは覚えてるのかな
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作者名：momo | 作成日時：2023年9月20日 17時
