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マネ「頭気をつけて」
皆のおかげで次は何事もなく来れた
車の中で待っていると後ろの方にいたメンバーも続々と到着
全員が車に乗ったところで、空港を離れて授賞式が開かれる会場近くのホテルへ向かった
「はぁ…」
ホテルの部屋に着くと一気に疲れが出てきた
「あ、帽子返さないと…」
［A:部屋番号教えて？］
［IN:809だよ］
［A:ありがとう。今から行ってもいい？］
［IN:いいよー］
ｺﾝｺﾝ
IN「はーい」
「イエナ」
IN「いらっしゃい。どうしたの？」
「帽子返そうと思って」
IN「あぁ…」
「ありがとうね。凄く安心した」
IN「よかった」
「それだけ。じゃあね」
帽子を返してすぐに自分の部屋に戻ろうとドアノブに手を当てると
"ちょっと待って"と引き止められた
「ん？」
IN「…」
「イエナ？」
IN「…ハグしてもいい？」
「ハグ？…別にいいけど」
そう言うとぎゅっと抱きつかれた
「どうしたの？」
IN「…あの時震えてたから、ヌナ」
「…」
腕を掴んだあの人の顔がずっと頭から離れなかった
また引っ張られるんじゃないかって
「忘れたいのに…まだ無理みたいで」
IN「うん」
「っ…」
話せば話すほど涙が出てきそう
こんなに弱かったっけ私
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作者名：momo | 作成日時：2023年9月20日 17時
