our princess (ページ22)

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SM

FL｢スンミナー、00'sで撮ろ！｣

リクスに呼ばれて馴染みのある壁といつものメンバーで写真を撮っていた時、ガヤガヤしている廊下でも聞こえてきた

男｢同じグループの人が羨ましいわ｣

«まぁな、でも彼氏居そうじゃん»

男｢居るよ絶対｣

«メンバー同士で付き合ったり？»

男｢それは…有り得るㅋㅋ｣

楽しく写真を撮っているのに気分が悪い

画面越しにヌナを見ると、カメラではなく下を向いていた

FL｢よし、撮れた〜｣

A｢ありがとう！…私飲み物買ってくるね｣

そう言ってすぐに行ってしまったけど、飲み物なんて楽屋に沢山あるしヌナのコーヒーはまだまだ残ってた

｢僕も飲み物買ってくる｣

ヌナを探しに行こうとするとさっきまで近くにいた子達が居なくて、もしかしたらと思い急いで走った

自販機を見つけると、近くからヌナの声が聞こえてきた

A｢彼氏は居ないし、恋愛する気もないです｣

男｢そう…なんですね…｣

A｢なのでそういった話はしないで欲しいです。さっきの会話、盗み聞きなんてよくない事は分かっていたけど全部聞いてました。私はアイドルに人生をかけてるんです。だから…｣

涙を流しながら気持ちを吐き出しているヌナは初めて見た

見ていられなくて声をかけると、男の子は怖くなったのか走って帰っていった

｢メイク、直してもらいに行こ｣

泣いた姿を見られないように、ヌナは下を向いて楽屋に入って行き、僕は誰も入らないようにドアの前で待機する事にした

収録が終わり今日の仕事もこれが最後

着替えてすぐ車に乗ると、ヌナが横に座った

ﾋﾟｺﾝ

[A:さっきはありがとう。来てくれて嬉しかった]

[SM:いつでも助けに行くから]

窓に反射したヌナは少しだけ笑顔になった

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初めまして、作者のmomoです。

沢山の方に見て頂けて非常に嬉しく思います。
未熟者ですが、これからもよろしくお願い致します。

※タイトル表記ですが、英語から日本語へ変更しました。
英語表記が好きだった方には申し訳ないです。