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そこからは、怒涛の展開も良い所だった。
カタリナが、斧でキースの扉を突き破った。
引き籠りは確かに問題ではあるけれど、それを強引にこじ開けるのも問題だと思う。
そしてカタリナは斧を床に優しく置く。
優しく置いた所で、それまでの横暴な行為が帳消しになった訳じゃないけれど。
「……義姉さん」
ほら、言わんこっちゃない。
キースの奴、目を白黒させてるわ。
さっきまで悲しくて泣きたくなる雰囲気が、一気にぶち壊されたから、全員どういう反応を示せば良いのか、どういう心境でいればいいのか、全然分からない。
けど、こういう混沌とした状況の中でも
「キース……ごめんなさい！」
更に良く分からない展開へと変えていき、全員が抱いている負の感情を忘れさせるのだ(というかそもそも感情が追い付かない)
コイツは、天才であり奇才だ。ある意味。
で、何が「ごめんなさい」なんだ？
後、何、その膝を折り曲げて、額に床を擦り付けるという…謎の体勢は。
って…何でカタリナの奴、涙目なんだ？
「う、う……うわああああん！」
!?!?
「ね、義姉さん!?」
「うぅ〜〜〜……私、義弟が出来たのすっごく嬉しくって……ひっく……どんな時でも傍から離れないぞって決めたのにぃ…
なのに私ったら、キースを危うくお尻で踏み潰そうになるわ、相変らずお母様から怒鳴られっ放しだわ、全然義姉さんらしい事なんか出来てないわで……ううう……
挙句、私よりもリアムの方が、キースの義姉らしい事してるのに〜〜〜〜！」
「待って待ってカタリナ。俺、間違ってもまず「義姉さん」にはならないから。混乱しないで。ついでにお前もお前で「義兄」にはなれないからな」
ああもうこれ何が何だか分かんねぇな。
「自分でも、これじゃキースの義姉さんとして頼りないのは分かってるけど、それでもキースが好きだから……っく……
だから、お願いだから「私達に会いたくない」なんて言わないで〜〜〜!!」
カタリナに抱き着かれているキースは、ポカンとした表情でカタリナを見ている。
「……義姉さんは、ううん、義姉さんとリアム様は……僕が憎くないの？」
「え？」
「はい？」
この子はまた何を言い出すんだ？
「だって！元を辿れば、僕がこの家に来たから…僕の事で、奥様が酷く悩んで…苦しんで…リアム様に手を挙げて……」
「―――悩んで当然よ！私達は家族だもの！」
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桐谷 - ohanaさん» 返信が遅くなり申し訳ございません！ありがとうございます！マイペース更新ですが、第3章も頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2021年6月4日 23時) (
レス) id: f26afb3430 (このIDを非表示/違反報告)
ohana(プロフ) - 日々更新するのが楽しみなぐらい好きな作品です！今後も、応援してます、頑張ってください！ (2021年6月2日 22時) (レス) id: 43410ab91f (このIDを非表示/違反報告)
桐谷 - 結城さん» コメントありがとうございます！結構な低更新ですが、今後とも頑張っていきます！ (2021年5月24日 20時) (レス) id: f26afb3430 (このIDを非表示/違反報告)
結城 - 物凄く面白いです！！何回も読み直しました！！！続き楽しみに待ってます！！！！ (2021年5月24日 0時) (レス) id: ca8b7f5d28 (このIDを非表示/違反報告)
桐谷 - 七夏さん» コメントありがとうございます！本日久々に更新致しました。今後ともよろしくお願いします！ (2021年3月7日 23時) (レス) id: 98fa4274c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐谷 | 作成日時：2020年12月19日 23時
