67（side Keith） ページ24
そして……奥様がリアム様に手を振り上げようとした所で
僕は、咄嗟にリアム様の前に出た。
だって……それは、僕が受けるべき罰。
僕がいなければ、きっと何もかも大丈夫だったはずなのに。
僕が、身を引けばそれで良かったのに……義姉さんとリアム様と離れたくないと、我儘を優先してしまったが故に……
………どうして、僕は誰かを傷付けてしまうんだろう。
魔力さえなければ、元兄達に怪我を負わせる事もなかった。
…僕が、我儘さえ言わなければ、今まで通り部屋でじっとしていれば……兄弟達を傷付けてしまったという罪があるから、最低限は関わらない様に、関わったとしても、この家に迷惑かけない様にしたかったのに……
僕なんか、いなければ良かったんだ………！
………
なのに、どうして？
どうして、リアム様はそんなに僕を叱るんですか？
……僕がいなければ良いのは事実なのに、それを否定する。
………真っ暗な部屋の中
………何も見えない暗闇
………静かで、不安になる夜
「―――どうでも良くない存在だから、大事な存在だから、悩んで何が悪い!!」
僕を、大事だと言ってくれるなんて
「―――お前が自分なんかいなくなればいいって思ってても、こっちはそうはいかないんだよ!!」
僕は……
僕は………
「それでも！お前がそれでも部屋に引き籠るっつーんなら」
「え？」
「―――今から、お前を引き摺り出す!!」
「え!?」
え、ちょっと待って。
引き摺り出す？
今、僕を引き摺り出すって言った……？
あれやこれやと僕が混乱している中、義姉さんとアン、そしてノアがやってきて……
「…私に任せて!!」
義姉さんの明るい声がして、少し経った後
アンの悲鳴、ノアの必死に止める声
「いや、カタリナ。普通にマスターキーで良いかと……」
リアム様の静かな呟き
そして……
「こうなったら実力行使よ！」
「お、お嬢様、斧なんて持って、何をする気で……」
斧…？
「お、お待ち下さい、お嬢様！」
「キース、扉の前にいるなら離れて！リアム、アン、ノアも！いくわよ！」
「……!?」
僕は言われた通り、というか反射的にというか、本能的にというか……扉の前から、離れる。
そして……
―ガン!!ガン!!
―ガン!!ガン!!
―バキ!!
―メキョ!!
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桐谷 - ohanaさん» 返信が遅くなり申し訳ございません！ありがとうございます！マイペース更新ですが、第3章も頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2021年6月4日 23時) (
レス) id: f26afb3430 (このIDを非表示/違反報告)
ohana(プロフ) - 日々更新するのが楽しみなぐらい好きな作品です！今後も、応援してます、頑張ってください！ (2021年6月2日 22時) (レス) id: 43410ab91f (このIDを非表示/違反報告)
桐谷 - 結城さん» コメントありがとうございます！結構な低更新ですが、今後とも頑張っていきます！ (2021年5月24日 20時) (レス) id: f26afb3430 (このIDを非表示/違反報告)
結城 - 物凄く面白いです！！何回も読み直しました！！！続き楽しみに待ってます！！！！ (2021年5月24日 0時) (レス) id: ca8b7f5d28 (このIDを非表示/違反報告)
桐谷 - 七夏さん» コメントありがとうございます！本日久々に更新致しました。今後ともよろしくお願いします！ (2021年3月7日 23時) (レス) id: 98fa4274c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐谷 | 作成日時：2020年12月19日 23時
