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それから数日後が経過した。
相変らずお母様は俺とカタリナに厳しい。
何というか、キースがこの家に来てから余計に厳しくなった気がする。
お母様が相変わらず何を考えているのか、本当に良く分からない。
ま、かなり緊張気味だったキースがカタリナのお陰でリラックス出来てるし。
しかし、それから更に数日経ったある日の事…
「……あの、リアム様」
剣術の稽古をしに、ノアと中庭へ向かう途中
キースと、彼を背後で見守るカタリナが、俺達を引き留める。
「どうかしたか？」
「あの、迷惑でなければ、僕もリアム様と稽古の練習をしても良いですか？」
「え？」
「おや？」
段々この環境に馴染んで来たのは良い事だが、しかし…
「それは良いけど、どうしたんだ急に」
「えっと……ちょっと、力を身に付けたいなって」
「力…？」
「はい…」
「……驚いたな」
「えっと…め、迷惑でなければでいいので」
「迷惑じゃない」
「ほ、本当ですか…？」
「ああ。そりゃ、いつカタリナのお尻で潰されるかと思ったら、体力筋力は必要だもんな」
「!?!?」
「もう、リアム！キースはそんなしょーもない事じゃなくて、それ以上にもっと力を付けたい理由があるの！変な事言ってキースのやる気を削いじゃ駄目よ！」
「義姉さん……」
「…カタリナ様。まずご自身のプライドと羞恥心を優先された言葉を発するのが正しいかと」
ノアのツッコミは相変わらず健在だ。最近容赦ない。
「じゃ、今日はキースと思いっきり一緒に励んでね」
そう言うとカタリナは、キースを俺に向けて軽く押す。
わぁ、至近距離。本当綺麗な顔してんなー…
そう言えば…
「カタリナは？稽古の練習しないの？」
「あぁ、今日はジオルド様がウチにお見えになるの」
「あ…？」
「美味しいお菓子持って来て下さるの！この前も、とっても美味しいマドレーヌと茶葉を……」
……何、考えてんだ？あの王子は。
ただでさえそんな歪んだ心で人を騙して、しょうもない理由でカタリナを婚約者にして
その気はないカタリナの意思を汲み取ったら、今後は餌付けだと……？
「…おい、カタリナ」
「ふぇ？」
「…あんまり、ジオルド様に気を許すなよ。あの王子は、お前に興味ない。痛い目を見るのはお前だぞ」
「…？え、うん。それは分かってるわよ？(破滅フラグの1人だしね)」
…コイツ、本当に分かってるのか？
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桐谷 - 紗夜菜さん» 初めまして、コメントありがとうございます！現段階ではカタリナ曰く謎キャラなので、なるべく目立ち過ぎず、薄過ぎず、他の主要キャラと絡ませて話を進めていきたいと思います。 (2020年8月23日 17時) (
レス) id: 5b2885fab5 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - カタリナのお兄さんが逆にキャラが濃すぎでもなく、面白いです、応援してます！ (2020年8月23日 15時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
桐谷 - かんなさん» 初めまして、ありがとうございます！ゆっくり亀更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 578378c135 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - とても面白いです。更新楽しみにしてます！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐谷 | 作成日時：2020年4月16日 20時
