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俺達がカタリナの言動に呆気を取る中……彼女は、更に追い打ちを掛ける様な発言をかます。
「それに、こんなのかすり傷ですから、本当に気になさらないで下さい。大体、額の傷なんて前髪でパパっと隠せるので、何の問題もございませんわ」
「「!!」」
「えぇ…」
「ほう…」
ジオルド様とアンは再び絶句し
俺は自分でも分かるぐらい引き気味になり
ノアは冷静を装って…いる風に見えるけど、口元がヒクついてるのを俺は見逃さなかった。
「？」
一方のカタリナはキョトンとした表情のままだ。
おい当事者、どういう事だ…
「！」
ジオルド様がはっと我に返り、少し慌てた様に椅子から立ち上がる。
「で、ですが……貴女が気にされなくても、社交界ではそうはいきません。今後の婚姻に影響が出るかもしれないのです」
「はぁ……」
おかしい。
今までのカタリナなら、相手に非があろうとなかろうと、難癖を付けては責任を取らせるという横暴ぶりを見せただろう。
いや、むしろ……社交界や婚姻とか、それに影響が出てしまう事自体、カタリナにとっては許し難い事。
何より、ジオルド様は自分に非があると頑なに断言している。
今までのカタリナなら、それをチャンスと言わんばかりに婚姻話に持っていきそうなのだが……
……だけど、カタリナにその気がないなら、それはそれで良い。
むしろ、何を考えているか分からない王子と、何が起きたのか良く分かんない妹が、これ以上接点を持つ理由はない。
俺も、別の世界から来た様な方と、これ以上関わりたくないし…
「……ジオルド様。僕の妹のカタリナはこう断言しております。全て妹の責任だと…ならば、僕は今回の件で反省しているカタリナを尊重すべきだと思います。
だから、ジオルド様が気に病む必要は一切ございません」
「いえ、私はこの国の王族の人間であり、そして1人の男です。そのケジメは果たさなければなりません」
おい、何だコイツ。
頑固過ぎるだろ。何に対して責任感を抱いてんだよ。
王族とか男とかそんなのどーだって良いだろうが……！
「と、申しますと？妹の傷を速攻で治して下さる医師がこの国におられるのですか？」
「いるかもしれませんが、それは確かな事ではありません」
「だったら…」
「―――カタリナ様の今後の婚姻に影響を及ぼすのならば、私達が婚約すればいいのです。勿論、カタリナ様の意思は尊重します」
「………あ？」
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桐谷 - 紗夜菜さん» 初めまして、コメントありがとうございます！現段階ではカタリナ曰く謎キャラなので、なるべく目立ち過ぎず、薄過ぎず、他の主要キャラと絡ませて話を進めていきたいと思います。 (2020年8月23日 17時) (
レス) id: 5b2885fab5 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - カタリナのお兄さんが逆にキャラが濃すぎでもなく、面白いです、応援してます！ (2020年8月23日 15時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
桐谷 - かんなさん» 初めまして、ありがとうございます！ゆっくり亀更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 578378c135 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - とても面白いです。更新楽しみにしてます！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: d024afc4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐谷 | 作成日時：2020年4月16日 20時
