僕らは２人で１つなんです！【歌い手】

２６ぱん・ど・かんぱーにゅ ページ30

輝side

め「輝です。父さん居ますか」

父「おぉ。はいれ」

め「失礼します」



父さんのいる個室

たった一枚のドアなのに、とても重く感じる


め「お久しぶりです。父さん」

父「敬語は止めなさい。親子だろう」

め「いえ、これのほうが俺は落ち着きます」


これも、呼び出されるたびにする会話


いつもいつも無表情・・・っていうか起こったような顔


俺の嫌いな顔


父「元気にしてたか」

め「はい。それなりに」

父「学校は楽しいか」

め「はい。問題ありません」

父「なら・・・真壁さんはどうだ」

め「Aは何よりも大切です」




くそっ・・・またかよ


いい加減Aに執着すんなよ


クソジジイ



父「まだめろんぶれっどとかいうくだらない遊びをやっているのか」

め「いえ、遊びではありません。真剣な、俺とAの仕事です」

父「ふざけるな！！」






机を手が痛くなるような大きな音で叩いた


いつもの、脅し


父「子供がなにを知って仕事だというんだ！！お前はこの警察署を次ぐんだ・・・考えろ！！」

め「俺は警察にはなりません。Aと、めろんぶれっどとして生きていきます」



Aが考えた大切な名前

俺とAの好きな食べ物の名前

失って溜まるか


父「ﾊｧ･･･いつも同じことを言ってるな・・・じゃあ、今日は違うことをお前に言おう」

め「なんですか」




背筋にいやな汗が流れた

全身に鳥肌が走り、体がこわばる




父「そのバカみたいな歌で新曲を出せ。そして、一ヶ月以内に１００万回再生と週間ランキングの一位を取れ」



いやらしく笑った顔

それがどれだけ難しいことか

こいつはわかった上で条件を出してきてるんだ

さすが警察なだけあって、確実にしとめに来るな


父「なんだ、できないのか？それなら強制的に歌を止めさせるぞ」

め「っ・・・！！」


くそっ！！！


こいつは本当にやりかねない

PCをハックしてアカウントやツイッターを消すことなど造作もないだろう


Aを・・・めろんぶれっどを守るためには


め「受けてたちましょう」

父「クリアできなかったら、解散してお前を海外に留学させる。二度と真壁家と関わらないように名」




それを背に受け、静かに部屋を出た


足が震える

口がふるえる

俺は、こんなに弱かったのか・・・？


Aに、会いたい

Aを抱きしめたら、落ち着けるのかな＿＿＿＿.....

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