僕らは２人で１つなんです！【歌い手】

１１ほっとどっぐ ページ14

め「A起きろ！学校行くぞ！」


『だからぁﾌﾜｧノックなしで女子のへやにずかずか入ってきて布団はガスのやめてよ・・・』


め「起きないお前がわるい。さっさと着替えろ、待ってるから」




今日は頑張っていつもより１０分早く起きたんだけど


結局布団から出られずにもたもたしてたらひかちゃんが迎えに来た


くそう・・・いつか準備万端でひかちゃんを外で待っていられるようになってやるんだから！

あ、今の時期は寒いからやんないよ？


『ん。おっけ』


髪を直して歯を磨いてちょっとだけ香りをつけてマフラーをまいて・・・



おそろいの手袋をして


『いってきまーす！』

母「行ってらっしゃい！」

め「おそい、いくぞー」

『はーい』



ひかちゃんの腰に手を巻きつけると、いつものように漕ぎ出した

ひかちゃんの手にも手袋がはめられている


『ひかちゃん』

め「ん？」

『なんでもないっｗ』

め「なんだよｗｗ」



この日も、平和にひかちゃんファンの視線を受けて(めっちゃ刺さるけど)

校門をくぐる

教室の前でバイバイしようとしたんだけど・・・


？「「ねぇ！！」」

『ふぁい！？』

め「おどりきすぎだA。なんだよ爽、と・・・黒野」

『爽くんと・・・どちら様？』



ひかちゃんが名前知ってたし、黒野くんだっけ？

同じクラス？


爽「昼休み、２人で屋上来て？」

め「『やだ』」

黒「なんで！？」

め「『寒いから』」

爽黒「ハモらなくてもいいじゃない」

め「『あんたたちもね？』」



っていうか今の時期屋上なんて誰も行かないよ

元からだれもいないけど

基本私たち２人の貸切

時々この人たちも使ってるみたい


黒「聞きたいことあるんだ」

め「何を？Aすぐ風邪引くからいやなんだけど」

爽「Aちゃんのためですか」

『私はひかちゃんとご飯食べるからいやだ』

爽「ラブラブなのは良いから！来てね絶対だよ！」



行っちゃった・・・何今の？

そんな目でひかちゃんを見ても、何かわからないらしい

め「じゃー・・・昼に迎えに来る」

『う、うん？』



本当何なの今の

って言うか女子、顔怖い

確か爽君ファンクラブもあるんだっけ？

さっきのもう一人が黒野 美空ならファンクラブあったような？


っていうか男子なんで悪態ついてるやつとちらちら私を見る奴いるのキモイ


『ﾊｧ・・・』


私とひかちゃんだけじゃ、居られないんだね

家族だけでは、居られないんだね

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