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次の日、
彼は懲りることなく今日も
私の講義が終わるのを待っている。
「 あ、Aちゃん!! 」
私の顔を見るなり、
パアッと笑顔になって駆け寄ってくるのは
飛貴くんだ。
「 また待ってたの? 」
「 はい!一緒に帰りましょ! 」
「 ごめんね、
今日は約束してる人がいるんだ… 」
「 それって、昨日の男の人ですか? 」
分かりやすく眉尻を下げて
落ち込んでしまった飛貴くん。
私が頷くと、
今度は唇まで尖らせて不服そうだ。
「 あの人がAちゃんの好きな人ですか? 」
この質問は、実に難しい。
飛貴くんが言ってるのは、
きっと廉くんのことで。
でも、健人くんが好きな人ってことも
間違いではない。
私がなかなか答えられないでいると。
「 もしかして、付き合ってます? 」
「 …… 」
話は飛貴くんのペースによって
どんどん進んでいく。
「 まじか〜!最悪! 」
私が何も答えないのを Yes と取ったのか、
また大袈裟に落ち込んでる飛貴くん。
彼はほんとに感情が目まぐるしいというか
分かりやすいというか、素直だ。
「 で、でもまあ、飛貴くんは私の後輩だし
これからも仲良くしよ!ね? 」
その言葉にパッと顔を上げた飛貴くんは、
じーっと無言で私を見つめる。
「 なっ、なに… 」
単純なわりに、
表情だけでは何考えてるかわからなくて
そのオーラに圧倒されるように後ずさると。
「 俺、そんなの嫌です! 」
いきなり大声で叫んだ飛貴くんに
強引に腕を掴まれて、一瞬肩が震えた。
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mii(みぃ)(プロフ) - さくちぃさん» わあ!永瀬担なのにそんなに揺れてくださって嬉しいです!(笑)健人くんも浮所くんもまだまだ出すつもりなので最後までよろしくお願いします(^^)更新頑張ります! (2018年6月10日 22時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
さくちぃ - 永瀬担でありながら健人くんオチを願ってた者です、、笑 浮所くんにまでオチてしまいそうなほどこのお話にハマってしまいました((更新頑張ってください!! (2018年6月10日 18時) (レス) id: 5bc76ab6b7 (このIDを非表示/違反報告)
mii(みぃ)(プロフ) - なぎさん» ありがとうございます!!泣いてくださったなんて嬉しいです、、(笑)完結まで頑張ります!! (2018年5月28日 22時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - よかったです!!!何回泣かせにくるんですかもぅ笑笑これからも楽しみにしてますねっ (2018年5月28日 18時) (レス) id: ffa68ba1ea (このIDを非表示/違反報告)
mii(みぃ)(プロフ) - なこさん» 嬉しいお言葉たくさんありがとうございます、、!切なさの中にきゅんきゅんをテーマにしていたのでそう言っていただけてすごくすごく嬉しいです(;_;)最後まで大事に書きたいのでゆっくりにはなりますが完結まで頑張ります!ありがとうございます! (2018年5月27日 22時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii(みぃ) | 作成日時:2018年2月7日 16時