20年越しのラブソング 2

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「 A先輩！お疲れさまです！

一緒に帰りましょ〜！ 」




最後の講義が終わり、外に出ると

私のことを待ち伏せしていた

飛貴くんと雄登くんがいた。




「 ずっと待ってたの！？ 」



「 はい！ 」





嬉しそうに頷く飛貴くんと

その横で気まずそうに目を逸らした雄登くん。






「 先輩って彼氏いるんですか？ 」


3人で並んで歩く帰り道、

いきなり飛貴くんがそんなことを聞いてきた。





「 かっ、彼氏は、いないけど… 」



「 じゃあ、好きな人はいるんですね 」




雄登くんのその言葉に

私は何も答えられなかった。




私はまだ、廉くんのことが好きなのだろうか。


どんなに離れても、

この想いが消えることはないのだろうか。






「 先輩？大丈夫ですか？ 」



「 あ、ごめんね 」




つい、考え込んでしまった私を

心配そうに見つめる飛貴くんは。





「 なんかあったら

俺らのこと頼ってください！


俺、A先輩のこと、笑顔にしたいです！ 」




見てるだけでつられそうなその笑顔に、

それだけで私は笑顔になれた。





「 あー！笑った顔めっちゃ可愛い！

ね！那須！ 」



「 は？何で俺に言うんだよ 」





そんな2人は私にとって

唯一、一緒に居て落ち着く存在だった。

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